アジアの先進国として数えられるようになった韓国だが、韓国は「経済面で日本を追い越した」と感じているようだ。中国メディアの捜狐は29日、「韓国が30年近くかけて日本に追いつき、追い越したと言っている」と伝える記事を掲載した。
記事が紹介しているのは、韓国の経済団体・全国経済人連合会(全経連)による「主要な経済指標で韓国が日本を追い越した」との分析だ。これによると、1990年以降のおよそ30年間で「韓国経済は日本を超えた」と言える3つの理由があるという。
1つ目は「世界競争力ランキング(IMD)」だ。日本がここ数年順位を下げ30位台なのに対し、韓国は23位にまで上昇し、日本を超えたと指摘した。2つ目は、購買力平価ベースで見た「1人当たりGDP」で、韓国は2018年に日本を超え、その差は広がっていると伝えた。
3つ目は名目GDPや輸出額などの「マクロ経済の指標」で、これらの指標でまだ韓国は日本を超えたわけではないが「差が急激に縮まっている」とした。1990年と2020年のGDPを比較すると、日本が2位から3位に落ちたのに対し、韓国は17位から10位にまで浮上している、と韓国の台頭を強調している。
とはいえ、全経連も「科学技術では韓国は日本よりまだずっと遅れている」と認めているという。研究開発でも、材料・部品の分野でも、科学分野のノーベル賞受賞においても日本との差はまだ大きいと伝えた。
記事はこの韓国の分析に対し、韓国の理解は世界の常識とは違うと指摘しながらも、韓国経済の将来は「中国との協力関係」にかかっていると締めくくった。記事は、韓国の発展は中国のおかげで、この先の発展も中国との関係次第だと言いたいのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)