中国ではキャッシュレスが普及すると同時に現金離れが進んでいる。日本でもモバイル決済は広まっているが、日本は今でも現金払いが多い。
中国メディアの快資訊は9日、日本で現金払いがなくならない要因の1つとして「日本のお札のきれいさ」を挙げる記事を掲載した。日本の紙幣は2つの意味で「きれい」だという。

 記事はまず、中国では1000年ほど前から紙幣が使われていたと紹介した。しかし紙幣の歴史は常に偽札との戦いで、中国では今も偽札が流通していることを強調、こうした背景がスマホ決済の普及を後押しし、今ではすっかりキャッシュレスが定着したと伝えている。

 また、中国でキャッシュレス化が進んだのは、紙幣の「汚れ」がひどかったためでもあるだろう。中国のお札はボロボロだったり、しわくちゃだったり、落書きされていたり、破れていたり、正体不明の汚れが付着していたりと、触りたくないほど汚いことがあったのは事実だ。

 その点、「日本のお札はきれいだ」と記事は紹介している。まずは物理的に「衛生的」で、日本には紙幣を大切に扱う習慣があるほか、定期的に新しいものに換えていること、材質の良さなどの理由が考えられるとした。日本では、お札の寿命は1万円札で4ー5年、5000円札と1000円札は1ー2年程度とされている。

 日本のお札は別の意味でも「世界一クリーン」だという。このクリーンさは「偽札が非常に少ない」ことを意味するとし、「だから日本の店には紙幣鑑別機が必要ない」と感心している。日本では紙幣鑑別機を見たこともない人が多いと思われるが、偽札の多い中国では小さな個人商店でもレジに紙幣鑑別機を置いているところが多かった。
日本の紙幣は衛生的で、偽札も少なく、二重の意味で「世界一きれい」と言えるようだ。キャッシュレス化が進んでも、日本人の現金主義は変わらないのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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