これまで中国にはアイドルグループは少なく、人気なのは日本や韓国のアイドルグループばかりだった。しかし2018年に韓国の人気オーディション番組をリメイクした「創造101」が始まり、中国でも人気となったが、中国のQ&Aサイト・知乎にこのほど、「日中韓のアイドルグループを比較する」スレッドが立てられ、意見を求めている。
スレ主は、日本と韓国のアイドルグループについて、一般に「韓国はセクシーで、日本はかわいい」というざっくりとした印象があると紹介した。また、韓国のグループはダンスが上手くてきっちり揃っているが、日本はダンスのうまさよりかわいいことが何より求められる、と文化の違いもあることを指摘した。
スレ主が中国のアイドルの特徴に言及していないのは、中国にアイドルグループはまだ少なく、決まったイメージがないからかもしれない。ある人は、「中国は日韓からこれから学ぶしかないが、年齢が高いのが気になる」としていた。「高校生以下は勉学に励んでいないと批判の声が出る」そうだ。実際、7歳から11歳の少年で構成された四川のアイドルグループは、学業が問題視されてデビューからたった4日で解散となった。
また、別の意見は、日本のアイドルグループは青春やかわいさを売りにしていて、韓国はセクシー路線で「大学生と中学生」のような違いがあるが、日本は水着になるので「露出度で言えば日本の方が高い」と指摘した。その点で中国は路線が定まらず、日本か韓国に近いグループもあるが、「今後は社会主義ならではの路線を模索していくのではないか」との声もあった。
他には、中国でアイドルグループがなかなか育たない理由を、「日本には娯楽に投資する資本があり、韓国には政府の指示がある。しかし、中国にはどちらもない」と指摘する人もいた。記事は日韓から学び中国のアイドルグループが育つように願っているようだが、中国政府は最近、芸能界への締め付けを強化しているため、それは難しいのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)