海上自衛隊の最新鋭イージス艦「はぐろ」が2021年3月19日に就役し、日本のイージス艦8隻体制が整った。「はぐろ」は、まや型護衛艦の2番艦だ。
中国メディアの新浪はこのほど、日本のイージス艦の戦闘力について分析する記事を掲載した。

 記事はまず、「まや型護衛艦は確かに先進的だ」と認めた。しかし、米国のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦と比べると、まや型はアーレイ・バーク級フライト2Aの「劣化版」に過ぎないと分析した。米国は、アーレイ・バーク級フライト3を建造しているが、それでも中国版イージスと呼ばれる055型ミサイル駆逐艦には性能で及ばないのは明白だと主張している。

 記事によると、日本のイージス艦はどれも米アーレイ・バーク級の模倣だという。アーレイ・バーク級フライト1を模倣したのがこんごう型で4隻建造し、アーレイ・バーク級フライト2を模倣したのがあたご型で2隻建造し、まや型の2隻はアーレイ・バーク級フライト2Aの模倣だが、いずれも性能は本家に劣るとしている。

 そして、日本のイージス艦は対空と対潜水艦に特化しており、特に対空を重視していると分析した。これは主にロシアと中国からのミサイル攻撃を意識したもので、その主な攻撃対象は「在日米軍基地」だという。それで、日本のイージス艦は実質的には日本が資金を出して「米軍基地を守るため」に配備したようなものだと主張した。

 しかし記事は、日本には「米国が衰退したら、持っている武器によって軍事大国になる」という大きな目標があると主張した。だが、日本はアフガニスタンと違って米国による束縛から逃れるのは難しく、仮に実現したとしてもその結果は悲惨なことになるだろうと記事を結んだ。やはり中国からすると、日本は常に軍事的な野心を持っている国と映るようで、日本のイージス艦の性能は貶めつつも、警戒は怠るべきではないという姿勢のようだ。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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