海外に住む日本人は非常に多く、年々増えてコロナ前には140万人を超えていたようだ。なかでも中国は米国に次いで日本人の多い国となっており、上海には世界最大級の日本人学校もある。
上海日本人学校は、日本国籍を持つ子どもだけを受け入れている学校で、外国人は立ち入ることができないことになっている。そのため記事の中国人筆者も、日本人学校に興味を持って訪れてみたものの、中には入ることができず外から眺めただけのようだ。
とはいえ、それだけでも十分に、この学校が子どもたちの「安全とプライバシー」確保に最大限の努力を払っていることがうかがえたと感心している。校門には4カ国語で関係者以外立ち入り禁止を示す看板が設置されていて、敷地を囲む塀の上には鉄条網が設けられ、数十メートル間隔で監視カメラが設置されていたそうだ。登下校の時間には、死角がないように四方に警備員を配置していたと紹介している。
それで記事の中国人筆者は、日本人は非常に教育を重視していると感じたそうだ。教師も日本人で、授業はすべて日本語、授業内容も日本の学校と同じであることから、「日本は海外にいる日本人に対しても、本土と同じ教育を受ける機会を提供している」と称賛して締めくくっている。
中国でも多くの人が教育を重視しているが、貧富の格差がそのまま教育の格差に反映されており、行き過ぎた教育を抑える必要性も出てきている。海外にいる子どもたちにも教育の機会を提供する日本は、中国にとって良い参考になるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)