日本では時折、ごみのなかから多額の現金が見つかるというニュースが報じられる。これは中国人からするととても不思議に感じるようだ。
記事はまず、中国ではごみの中から現金が出てくることなどまずないと指摘した。「ごみ箱の中はすべてごみ」だという。ところが、日本ではごみの中から数千万円が見つかることもあると紹介した。しかも、現金を発見した人の多くは正直に警察に届けると非常に驚いた様子で伝えている。
それにしても、アジアの先進国である日本で、なぜごみと一緒に現金を捨てるという「低レベルのミス」が発生するのだろうか。記事は、ごみと一緒に捨てられた現金の持ち主の多くが高齢者だと指摘した。
記事によると、日本の高齢者は社会との接触が少なく、外の世界をあまり信用していないので、現金を手元に置いておく傾向があると主張。しかし、高齢なので物忘れが激しく、家の中を片付けた時に現金の保管場所を忘れてしまい、誤ってごみと一緒に捨ててしまうと説明している。
そして、日本は高齢化が進んでいるので、こうしたケースは以前と比べて増えているとしており、「これは日本の高齢化を体現しており、同時に子どもとの交流が少ないゆえの社会問題だ」と強調。お金に対する執着心が異なるうえ、現金を手元に保管する習慣がなくなりつつある中国では、日本のように現金がごみと一緒に捨てられる問題はほとんど起きないとしながらも、中国でも高齢者に関心を払うことは重要だと結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)