日本と中国は同じ東アジアに属し、ともに漢字を使うといった共通の文化を持つとはいえ、その思考パターンや物事の扱い方には大きな違いがある。中国メディアの快資訊はこのほど、日本人と中国人の違いについて紹介する記事を掲載した。
「どちらが良くてどちらが悪いという問題ではなく、単に違いを紹介するだけ」と前置きしたうえで、具体的な例を挙げている。

 その1つが「日本人は小さな声で話し、中国人は大声で話す」ことだ。この違いの理由について、日本は中国ほどの多民族国家ではないためか、日本人は過剰に自己主張する必要性があまりなく、襖一枚で隔てただけの和室で暮らしてきた歴史があるためか、自然と小さな声になるようだと分析した。この点で中国は多民族国家なので、大声で主張しないと無視され、大声での主張にこそ道理があると見なす傾向があるという。

 また、「日本人は素朴を好むが、中国人は派手を好む」という違いもあると分析した。これは好む「色」や「味」においてのことで、中国の寺院は派手な色であることが多いが、日本の神社仏閣は地味な色であることからも分かると主張。また味においては日本人は刺身など素材そのものを生かした料理を好むことからもよく分かるという。中国で派手な色が好まれるのは、自己アピールのためや、派手な色で相手を圧倒すること、権力や財力の象徴と見なされていることにあるとしている。

 さらに「日本人は婉曲な話し方をするが、中国人は直接的な話し方をする」との違いもあると指摘した。これは、中国人は議論を好むのに対し日本人はあまり好まないことが関係していると分析している。また、日本語の文法は文の最後まで聞かないと肯定か否定かが分からないという特徴があることも関係していると説明した。

 ほかには、「時間に対する見方」も違うと伝えた。
日本人は指定の時間前に到着するが、中国人は指定の時間後に到着する傾向があるという。これは、中国では重要人物であるほど遅く到着すべきと見なされているからで、5分前には到着するように心がける日本と大きく異なると伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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