日本では観光客取り込みに向けた努力が功を奏し、コロナ前の訪日外国人の数は3188万人にも上っていた。それに伴い、宿泊施設も多様化し、シティホテルや温泉旅館のほか、カプセルホテル、ゲストハウス等の簡易宿泊所、和モダンをコンセプトにする都市型旅館も人気があったようだ。
この配信者は、西洋人の目に映るアジアの姿を中国に向けて動画で紹介しているようで、この時は3人で訪問した大阪で日本の新しい形態の宿泊施設にチャレンジしている。日本に着いたばかりという3人は宿泊先の民泊を探しあて、部屋の中を紹介した。旅慣れた旅行者は、このようにスマートフォンを使って旅先で宿泊先を探すようになっているようだ。
到着してみると、中は意外と広くて開放感のあるダイニングキッチンのほかに和室と寝室が2つ用意されていて、「日本の家は狭いと思っていたのだが」と上々の反応だった。少し歩けば商店街もあり、大阪を堪能するのに非常に便利な場所だと気に入っていた。
中国では安く泊まれる「招待所」がどこにでもあるが、トイレと風呂が共用で不衛生なことが多く、そもそも外国人が泊まることができるホテルは決まっている。外国人旅行者が、安くてきれいで広々とした宿を簡単に見つけて泊まれるというのは、日本の良いところかもしれない。
動画を見た中国の視聴者からは「この清潔さでホテルじゃないなんて!一般住宅を宿泊用に貸し出しているとは思えない清潔さだ」、「しかも民泊はとっても安いことに驚いた。中国だったら8人部屋の招待所にしか泊まれないぞ」など、ホテルとはまた違った形態の安い宿泊施設があることに感心するコメントが寄せられていた。中国ではカプセルホテルも定着しなかったと言われており、旅行者に優しいこうした宿泊施設の需要はコロナ後に改めて高まっていくのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)











