家電を購入する際には家電量販店に足を運ぶ人は多いことだろう。これはネット通販が普及した中国でも同様で、どの都市にも大型の家電量販店がある。
配信者は、日本在住の中国人女性で、近所にある家電量販店内を撮影し、どのような商品が販売されているかを紹介している。冷蔵庫や洗濯機、テレビなどの一般的な家電が並んでいるが、「どれも値段が高い」と感想を述べている。
なかでも、配信者が特に注目したのが「レトロな商品」だ。例えば、ビデオカメラが販売されているのを見て「今でも使う人なんているのか」と驚いた様子で伝えた。洗濯機では二層式洗濯機も販売されており、「こんなものまで売っている!このタイプの洗濯機を使う人がまだいるのか」と感想を語った。ほかにも電子辞書が売られているのを見て「ここにもレトロな商品があった」と述べている。
配信者が紹介した「レトロな商品」は、いずれも中国の家電量販店では姿を消したものばかりなのだろう。しかし、この動画に対して寄せられたコメントを見ると、「配信者は家電のことも、多元化した日本社会の需要のことも分かっていない。レトロな商品は高齢者ことを考えてのことで、新しい商品は若者向けだ。社会には若者だけではなく高齢者もいるということだ」との指摘があった。
価格が高いことについても「日本は収入が多いが中国は少ない。値段は比較できないだろう。それに日本の家電は品質が高い」、「値段が高いかどうかは日本人が知っていることで、中国人とは関係がない。中国人と日本人の月収は無関係だ」などの反論もあった。
中国は社会の変化が早く、高齢者が取り残されがちになっているが、この点で日本は家電量販店で販売されている商品から、高齢者の需要にも気を配った優しい社会と言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)