世界の工場と呼ばれ、製造大国を自認している中国だが、日本もドイツも「製造強国」であることは認めているようだ。では、日本とドイツでは製造業でどちらが上回っているのだろうか。
中国メディアの網易は、日独の製造業について比較し、どちらが勝っているかについて考察する記事を掲載した。

 記事が比較したのは、製造業のなかでも工作機械、自動車、家電の3分野だ。まず、工作機械については、放電加工機で日本メーカーは強く、世界シェアの約6割を占めているという。この点でドイツは日本に遠く及ばないと指摘した。また、精密加工機やNC工作機械でも日本には優秀なメーカーが多く、産業用ロボットでは日本が勝るとしている。

 自動車分野については、ドイツ車は重厚で安定しているが燃費が日本車ほど良くないという特徴があると分析した。これに対して日本車は、内装や操作性を重視する傾向が強く、トランスミッションの質が高くて燃費が良いという特徴があると指摘し、自動車の分野では日本とドイツの双方にそれぞれの強みがあり、互角であると論じた。

 家電分野では、日本が圧倒的な優位性を持っているとした。特に小型家電の分野で日本は強く、ドイツは調理家電のほか冷蔵庫や洗濯機などの大型家電に強いと分析している。家電では得意とする分野が日独で異なると言えそうだが、記事は日本に軍配が上がるとした。

 最後に、日本は創業100年以上の会社数が世界一であり、そのような国がすごくないわけがないと主張、日本はまさに「製造強国」であるとして記事を結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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