中国人によく知られている日本人の国民性として、「他人に迷惑をかけない」ことがある。これは、多くの中国人が称賛する一方で、度が過ぎるのは良くないと感じている人も少なくないようだ。
中国のQ&Aサイト知乎にこのほど、「日本人の他人に迷惑をかけないための配慮は一体どの程度なのか」と題するスレッドが立てられ、中国人ネットユーザーが議論を交わした。

 スレ主は、「他人に迷惑をかけない」ことにはプラスの面もあれば、マイナス面もあるように感じているようだ。これには「あまりに遠慮しすぎることで、人と人との間に距離感が生まれる」ことを含むという。

 これに対し、中国のネットユーザーから日本人の「他人に迷惑をかけない」ようにしている具体的な例が寄せられた。例えば、「大学時代の日本人教師は、喫煙者だったが常に携帯灰皿と小さなほうきを持ち歩いていて、たばこの灰が落ちてしまったらほうきを使って灰皿に入れていた」と紹介した。このような気配りをする中国人喫煙者はほとんどないと言えるだろう。

 また、「日本人の他人に迷惑をかけない程度は恐ろしさを感じるほどだ」と感想を述べた人は、「スーパーで棚の商品を見ている人のそばを通ろうとすると、その人はものすごくよけて、お辞儀をして『すいません』と言うほどだ」と紹介した。商品を見ていたために道をふさいで申し訳ないということのようだと解説している。

 ほかにも、日本では自分の葬儀費用のために保険をかける人がいることを紹介する人や、電車内で自分の子どもに「手すりにつかまりなさい」と注意を促していた親が「危ないから」ではなく「転んだら他人の迷惑になるから」と説明したことに驚いたという人もいた。

 ほかにも多くの具体例が紹介されていたが、どれも中国ではあり得ない状況ばかりのようで、日本人の他人に迷惑をかけないようにするその程度に、多くの中国人は驚きを隠せないようだった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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