タイは親日の国として知られているが、タイの人はなぜ日本のことが好きなのだろうか。中国の動画サイト・西瓜視頻は4日、「なぜタイ人は中国人より日本人の方が好きなのか」と題する動画を配信した。
動画は、主に「教育と世論」が関係していると指摘したうえで、4つの理由を分析している。1つ目は、「タイの人たちは王室を非常に敬っている」ことで、皇室のある日本に好感を抱いているとした。タイの王室と日本の皇室との間には親交がある。そして、2つ目として、日中間のような「戦争に起因するあつれきがない」ことだとした。
3つ目は、戦後及びアジア通貨危機の時に「日本が経済面で助けてくれた」記憶が残っていて、日本に感謝していることだという。そして、4つ目として、タイの人がきれい好きで、「礼儀正しくきれいな日本」に旅行に行くのが好きだからと伝えている。その一方、中国人のことがあまり好きではない理由については、タイと中国の交流が薄く「中国人のことはお金持ちというくらいの印象しかないため」と言うにとどめた。
「タイ人は日本人のことが好きだが、中国人のことはそうでもない」と伝える動画に対し、視聴者からは反対意見はなかったものの、良い気持ちはしないらしく「他人がどう思うかは関係ない」、「みんな強い人が好き」、「我々は良い生活をしていて強くて賢くお金もあるからそれでいい」など、いじけたり強がったりする反応が多かった。しかし、「タイ人のみならず、世界中で日本が評価されているのは当たり前の事実」と、タイ人が日本人を好きなのはもっともだとの指摘もあった。
政治的理由はともかく、タイは中国人観光客の多い国で、観光客のマナー違反が近年のイメージダウンをもたらしたと言われている。「タイ人がどう思うかは関係ない」と思わずに、できるところからイメージ向上のための努力をしたら良いのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)