中国で「抗日戦争」と呼ばれている日中戦争では激しい戦いが繰り広げられた。そんな中国からすると第2次世界大戦中に日本がベトナムに進軍した際、ベトナムの人びとがこれといった抵抗をせずむしろ歓迎の姿勢を示したことが不思議でたまらないのだという。
記事はまず、ベトナムは歴史的に長く中国の属国だったと主張する一方、清仏戦争で勝利したフランスがベトナムを植民地支配するようになったと指摘した。そして、フランスによる支配は中国の属国だった時とは異なり、徹底的にベトナムの文化や政治を破壊したとしている。
そして、フランス統治時代のベトナム人は搾取され続け、悲惨な生活を送らざるを得ず、このため独立運動が起こったものの成功しなかったと伝えた。そんななか、日本軍がやって来たので、多くのベトナム人はこれで「新時代を迎えられる」と大喜びして日本軍を歓迎したと説明した。
日本が進駐してからも、しばらくはフランスとの二重支配体制だったが、後に日本はフランスを追い出して「傀儡政権」を作ったと記事は伝えた。これは、「ベトナム帝国」のことを指しているようだ。
しかし、日本とフランスによる二重統治の時から、日本は大量の物資をベトナムから徴収したため、ベトナムでは飢餓が発生したと伝えた。それで、「フランスの植民地支配で苦しんでいたベトナム人は、日本人が来たことで救われたと思ったが、実際には日本が占領している期間が最も苦しい時となった」と主張している。
最後に記事は、第二次大戦後もベトナムは苦難の時が続いたが、今では完全な独立主権国家となっており、まだまだ発展が待たれる面も多くあるとはいえ、今はベトナムの歴史上最も良い時期になっていると言えると結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)