日本人と中国人の国際結婚は今や珍しくないと言えるが、中国人のなかには日本人と結婚することに抵抗がある人がいるようだ。中国のQ&Aサイト・知乎にこのほど、「日本人と一緒になるのは間違ったことなのか」と題するスレッドが立てられた。


 スレ主には日本人と交際するかどうかで悩んでいる友人がいるそうで、中国人ユーザーらに意見を求めている。この2人は両思いらしいのだが、この友人は「周りの人から怒られるかもしれない」と心配して、交際を躊躇しているそうだ。

 これに対し、ほとんどの中国人ネットユーザーが「間違ってはいない」と答えていた。「愛は国境を超える」、「運命の人に出会ったなら、手放してはいけない」など、むしろ応援するようなコメントが多かった。「大人なんだから、自分のすることに責任を持てば良いだけ」という人や、「今は2021年だよ」と時代錯誤の質問にあきれる人もいて、中国でも若い人の間では相手が日本人でも国際結婚に抵抗はないようだ。

 ただ、一般論として国際結婚の難しさを指摘する人は多く、「中国国内でも南方と北方の人が結婚するとうまくいかないほどだ」、外国人とは「価値観が違うのでは」といった心配から、数年の時間をかけて知り合うように勧められていた。
これは、海外に嫁いだ中国人や、逆にベトナムから中国に嫁いできた女性の前例があるためだろう。

 これまで反日だと思われてきた中国人だが、対日感情は若い人を中心に変わってきているのかもしれない。またこれは、結婚観の変化を示しているとも言えそうだ。中国ではこれまで、結婚に親の意見が色濃く反映されていたが、今では結婚しないことを自ら選択する人も増えてきている。中国人の間では、型にとらわれない自由な人生観が広まっているのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)