日本の住宅は非常にしっかりと建てられていて、地震や火災にも強い。たびたび「豆腐渣工程(おから建築)」が問題となる中国は、日本の住宅から何か学べることはあるのだろうか。
動画を配信しているのは若い中国人女性で、日本に住んでいるうちに「日本の住宅の多くが自分の年齢よりも築年数が経過している」のに、しっかりしていることに気付いたと伝えている。その理由は建築基準法にあるとして、法律のおかげでどのようにしっかりした建物が建てられるのかを紹介している。
まずは、建物に使われる「建材の品質」が定められていると紹介した。また日本は「検査」もしっかりしていて、着工前・着工後・完成後それぞれに法律で定められた検査が細かく行われている。もし「おから建築」が見つかった場合には、厳しい罰則が定められているが、罰則だけが理由ではなく信用を守るためにも、どの業者も法律を守っていると伝えた。
中国でも建築物の安全性を守るために法律は定められているが、守っているかどうかは別問題だ。今でもおから建築がなくなったわけではないようで、コメント欄には法律を守る日本を「完璧な国だな」と称賛する人や、「やはり我々はすごい。18階のビルがおからよりも軟らかい」と自虐的なコメントを寄せる人もいた。
「おからよりも軟らかい」と思いながらも、そこで生活しなければならないのは非常に不安なはずだ。安全性は、人が安心して住むうえで最低限必要な条件ではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)