日本の高速道路には800以上のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)があり、車による移動を快適にしてくれているが、SAで提供されるサービスは国によって違いがある。中国メディアの快資訊は3日、「日本と中国のSAの違い」を紹介する記事を掲載し、日本のSAを一言で表現するならば「観光地」であると論じた。


 記事はまず、中国でも全国に高速道路網が張り巡らされ、自家用車で遠出するのがずっと楽になったと紹介した。中国の高速道路の総距離は、2021年の時点で16万キロメートルに達し、世界一となっているそうだ。そんな中国の高速道路にも、「服務区」と呼ばれるSAが設置されているが、日本とは全然違うという。

 日本のSAについて記事は、「提供している基本的なサービスは変わらない」と紹介した。休憩所、駐車場、トイレ、売店、食堂、給油所などがあるのは中国も同じだ。しかし、日本のSAは「人間本位」で、利用者の立場に立って需要に合ったサービスを提供しているので、サービスが充実していて「コト消費体験」ができると伝えた。
中国人には「まるで観光地だ」と感嘆されているという。

 また日本のSAは、知名度を上げて集客するため「宣伝している」ところも違うと指摘している。各SAでは、地元の特色を生かした土産物を用意したり、他にはない施設を作ったり、イベントを開催したりして、積極的に「宣伝」している。「慌ただしく来て、すぐ去っていく場所」になっている中国のSAとは、全く概念が違うとした。

 NEXCO中日本が2021年に発表した利用者ランキングによると、日本で人気のサービスエリアトップ3は、海老名SA・足柄SA・談合坂SAだったそうだ。それぞれ、ギネス世界記録に認定されたこともあるメロンパンや、入浴施設、ドッグランといった、その場所ならではの特色がある。
日本のサービスエリアは、ますます観光地化していくのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)