中国には「マンダリン」、「普通話」と呼ばれる共通語のほかに、上海語や広東語など様々な方言がある。そうした方言の中には日本語に似ている方言もあるようだ。
チベット語は、中国の少数民族のほか、ブータンや、インド・ネパールの一部の州でも使われているようだ。この女性は、故郷で話されているチベット語を友人に教えたところ「日本語に似ている」と言われたと紹介している。その友人は数字の発音がそっくりだと指摘したという。動画では1から10まで発音しているが、確かに「1から4」と、「9、10」の発音は日本語の発音とそっくりだ。
言語学上は、チベット語は「シナ・チベット語族」に含まれるので、日本語とは別の語族とされている。それで、配信者の女性は発音が似ているように聞こえるだけで、実際には何の関係もないと指摘している。しかし、数字の発音以外にも、チベット語は述語を文末に置くなど日本語に似ているところがあるようだ。
配信者の意見に同意して、「チベット語は日本語と類似度が非常に高い。昔の音楽や風習も似ていて、同源ではないかと感じさせる」という人もいたが、感じ方は千差万別のようだ。「日本語は江蘇省と浙江省の言葉に似ている」という人がいれば、「チベット語は広東語に似ている」、「いや、客家語(中国の方言の1つ)に似ている」、「イ語(少数民族・イ族の話す言葉)だろう」、「雲南のナシ語(ナシ族の話す言葉)じゃない?」など、意見はまとまらないようだった。
語族が違うはずなのに、日本語が中国の少数民族の話す言語と似ているというのは興味深い話だ。