日系車は、中国の自動車市場で大きな存在感を見せており、2020年は23.6%のシェアを占めた。反日感情が存在するなかで、日系車はその品質の高さと燃費の良さで支持を得ていると言えるだろう。


 一方、日本の自動車市場では日本車が9割以上のシェアを占めており、日本人は国産車をしっかり支持していることがわかる。中国メディアの快資訊はこのほど、中国で日系車の人気が高い理由を分析する記事を掲載し、「日本人と違って、中国人は国産車を支持するという、たったそれだけのことができずにいる」と論じた。

 中国で日系車の人気が高い理由として記事は、「中国メーカーより早くに発展したこと」を挙げた。そのため日本の自動車メーカーは、中国の自動車メーカーにはない技術を多く持っていると主張。しかも日系車は比較的価格が安いので「コストパフォーマンス」を考えると日系車を選ぶ中国人が多いと分析した。

 また、「日本の自動車メーカーが早くから中国市場に進出したこと」も大きな理由だと説明した。
中国の有名な自動車メーカーのなかには、日本の自動車メーカーと協力することで発展した企業もあるとし、「中国の自動車メーカーは最初から日本より遅れていた」と指摘している。

 日本国内が日本車ばかりで海外ブランドが少ない理由については、「日本全体が日本の自動車メーカーの発展を支持していること」が関係していると記事は主張した。日本は早くから自動車の自主開発を始めたので、常に世界のトップクラスに位置しており、一流の技術を掌握しているので「国民も日本車を支持している」と説明した。

 この点で中国は、当初自動車メーカーの発展に力を入れてこなかったので全体的に発展が遅れ、その後の政策も海外メーカーとの合弁会社に偏っていたため、多くの中国人消費者も合弁会社の自動車を好んで買うようになったとしている。中国における日系車人気は当面続きそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)