日本人は漢字を古代中国から取り入れたのに、なぜ中国語は導入しなかったのか=中国
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 日本語のなかで「漢字」は重要な位置を占めていると言えるだろう。漢字を一切使わずに平仮名や片仮名だけで表記すると非常に読みにくい文章になる。

 多くの中国人は、日本が漢字を使用していることを好ましく思っているようだが、中国メディアの快資訊はこのほど、「なぜ日本人は漢字を使うのに中国語は話せないのか」と題する記事を掲載し、この理由について考察している。

 日本が漢字を古代中国から導入した時期ははっきりとは分かっていないが、5世紀ごろにはすでに日本で漢字が使われていたと見られている。記事の中国人筆者は、漢字を導入したのなら、いっそのこと「話し言葉」まで導入しても良かったのではないかと思っているようだ。

 記事はまず、日本と中国では1つの漢字が持つ意味はほぼ同じなのに、日本語と中国語とでは発音が違っているとし、発音が違う以上は中国語が話せるはずないことを強調。そして、日本語と中国語で発音が違っている理由について「日本に漢字が伝わった時期によって発音が異なるから」ではないかとの見方を示した。このため日本語の漢字には「呉音、漢音、唐音」それぞれに近い音読みがあると紹介している。

 日本人が漢字を使うのに中国語を話せないもう1つの理由は「古代日本が中国から漢文しか導入しなかった」ことが要因だと主張。現代中国も地域によって話されている言葉は大きく異なるが、古代中国も地域によって話し言葉が大きく異なっていたうえ、書き言葉と話し言葉がもともと大きく違っていたと紹介。だが、書き言葉については地域によってほとんど差異がなかったことが日本にも影響したとし、「古代中国は書き言葉と話し言葉が異なっていたため、日本は書き言葉に使われる漢字だけを導入し、話し言葉までは導入しなかった」のではないかと論じた。

 記事では触れていないが、日本には漢文を読む際に日本語の文体で読めるように、返り点を使うなどして「漢文訓読」できるようにしたことも中国から話し言葉を導入する必要がなかった大きな要因ではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)