中国では中国語に翻訳された日本文学が比較的多く、源氏物語や枕草子などの古典文学から現代作家の作品まで翻訳されて中国語で読めるようになっている。しかし、なかには、「中国の若者には日本文学を読ませたくない」という考え方の人もいるようだ。
このスレ主によると、学校の先生が日本文学は悲劇的な内容が多いので、多感な時期の若者には勧められないと言っているそうだ。しかしスレ主自身はそうは思わないそうで、皆に意見を求めている。これに対して先生の意見に賛成する人は多く、「日本文学は、わびさびという日本の美学を反映しているからね」、「特に気持ちが落ち込んでいるときは読まないほうが良い」、中学生は「影響されやすい時期だから」といった反応があった。
逆に、自分が読みたいと思うものを読めばよいという考えの人もいるようだ。「学校の先生が好きではないというだけ」という人や、中学生は多感な時期だからという意見に対して「中学生はみんな中二病だ。日本文学を読まなくても感傷的になる」、日本文学がだめなら「シェークスピアはどうなのか」といった反論もあった。
また、日本文学も選んで読めば良いという考えの人もいて、太宰治や芥川龍之介などの作品は暗い気持ちになるので注意が必要だが、松尾芭蕉のような江戸時代の俳句作品は良作だとしていた。また、性の乱れがひどいので「源氏物語」はお勧めしないが枕草子なら良いと思うというように、時代や作者を選ぶよう進める意見もあった。
ほかには、極論として「日本だけでなく外国の文学は読む必要がない」という人や、「中学生にはいわゆる文学は全て不釣り合いだ」という人までいた。この意見によると、学生の本分は勉強なので大学受験の役に立たない文学は必要ないそうだ。中国でも人気の日本文学だが、学生に必要かどうかについては意見が分かれているようだ。