上海証券取引所のメインボードおよび香港証券取引所に上場している紫金砿業集団(601899/上海、02899/香港)が7月9日、2022年1~6月期の業績予告を発表し、純利益が約126億元に達する見込みを示した。

 同社は2000年設立で、03年12月に香港証券取引所に上場。
08年4月に上海メインボードに上場した。世界において銅、金、亜鉛、銀、鉄など基本鉱産資源やリチウム、コバルト、ニッケルなどの新エネルギー材料関連鉱産資源の探査と開発を主業務とし、その延長として冶金加工、太陽光・風力・水力などのクリーンエネルギー発電設備建設、鉱業関連の貿易・物流、金融サービスも手掛けている。
 
 2021年12月期の売上高は2251億248万元(前期比31.25%増)、純利益は156億7287万元(同140.80%増)。22年1~3月期の売上高は647億7074万元(前年同期比36.35%増)、純利益は61億2380万元(同143.88%増)。
 
 同社の発表によれば、2022年1~6月期の純利益は約126億元で、前年同期比で約91%増加した。この額は、昨年12月期の純利益の約80%にあたる。非経常損益を差し引いた純利益は約119億元で、同約95%増となった。
 
 昨年および今年1~3月期に続く大幅な増益の見込みについて同社は、セルビア、コンゴ民主共和国、チベットなどの主力同鉱山の建設、生産が予定どおり進み、主力製品である銅の生産量が約70%、金の生産量も約22%増加したことを理由に挙げた。また、前年同時期に比べて金の鉱産物価格が約2%、銅の鉱産物価格が約3.6%上昇したことなども要因としている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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