人民元安進行の警戒感が薄らぐ流れ。
ただ、上値は重い。中国景気の回復遅れや、米中対立の警戒感で指数は安く推移する場面もみられた。中国商務部は3日、半導体製造に不可欠なガリウムやゲルマニウムの輸出を制限すると発表。市場関係者は、米国など西側諸国が先ごろ、半導体製造装置の中国向け輸出を規制したことに対する報復措置とみている。他方、外電は4日、事情に詳しい複数関係者の話として「バイデン米政権は中国企業を対象に、米国のクラウドサービスの利用を制限する準備を進めているもよう」などと報じた。米中はけん制を応酬している。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ハイテクの上げが目立つ。
自動車株も高い。安徽江淮汽車集団(600418/SH)が7.9%、広州汽車集団(601238/SH)が3.3%、金杯汽車(600609/SH)が2.8%、上海汽車集団(600104/SH)が1.2%ずつ上昇した。軍事関連株、海運株、メディア・娯楽株なども買われている。
半面、不動産株はさえない。保利地産(600048/SH)が3.0%安、信達地産(600657/SH)が2.6%安、金地集団(600383/SH)が2.2%安、新城控股集団(601155/SH)が2.0%安、華遠地産(600743/SH)が1.9%安で取引を終えた。金融株、エネルギー株、素材株、公益株も売られている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.04ポイント(0.01%)高の269.83ポイント、深センB株指数が3.00ポイント(0.26%)高の1155.85ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)