模様眺めのスタンスが強まる流れ。
不動産株に売りが先行。信達地産(600657/SH)が4.0%安、金地集団(600383/SH)が3.6%安、保利地産(600048/SH)が3.4%安で引けた。デベロッパーを巡る流動性懸念が再び意識されている。香港上場の中国恒大集団は24日、主力子会社の恒大地産集団について、「当局による立件調査を受けているため、新規債券発行の適格基準を満たせていないと説明した。外貨建て債務を巡る債権者との協議も難航。同社は先週22日、今月25~26日に予定していた協議をさらに延期すると発表した。
ハイテク株もさえない。産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が3.3%安、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が3.2%安、スマートシティ関連の雲賽智聯(600602/SH)が2.7%安、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が1.9%安で取引を終えた。
証券株も安い。
半面、医薬株は高い。昆薬集団(600422/SH)が5.5%、津薬達仁堂集団(600329/SH)と人福医薬集団(600079/SH)がそろって3.1%、薬明康徳(603259/SH)が2.5%ずつ上昇した。銀行株、自動車株の一角も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.26ポイント(0.11%)高の234.62ポイント、深センB株指数が2.55ポイント(0.23%)安の1116.88ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)