中国の景気支援スタンスが相場を支える流れ。
業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。通信インフラ設備メーカーの大唐電信科技(600198/SH)がストップ(10.0%)高、ディスプレー基幹部品の彩虹顕示器件(600707/SH)が3.5%高、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が2.2%高、光ファイバー・ケーブル製造の烽火通信科技(600498/SH)が1.5%高で引けた。
不動産株も物色される。格力地産(600185/SH)が4.6%高、万業企業(600641/SH)が2.3%高、京能置業(600791/SH)が1.4%高、光明地産(600708/SH)が0.9%高で取引を終えた。
自動車株もしっかり。安徽江淮汽車集団(600418/SH)が3.9%、金杯汽車(600609/SH)が2.4%、東風汽車(600006/SH)が1.5%、北汽福田汽車(600166/SH)が0.9%ずつ上昇した。
半面、酒造・食品株はさえない。舎得酒業(600702/SH)と青島ビール(600600/SH)がそろって1.3%、仏山市海天調味食品(603288/SH)が2.7%、上海妙可藍多食品科技(600882/SH)が1.2%ずつ下落した。舎得酒業などについては、白酒(中国の蒸留酒)の値下がりもネガティブ。中国では例年、中秋節と国慶節の期間に白酒の販売がハイシーズンを迎え、価格も上昇傾向を示すが、今年は各地で有名ブランドの白酒が過去2年に比べ、数十~数百人民元の幅で値下がりしている状況だ。医薬株、メディア・娯楽株、保険・証券株も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.55ポイント(0.23%)安の236.23ポイント、深センB株指数が2.91ポイント(0.26%)安の1113.99ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)