投資家の慎重スタンスが強まる流れ。
ただ、下値を叩くような売りはみられない。中国景気の過度な先行き不安が薄らいでいる。国際通貨基金(IMF)は30日に発表した最新の世界経済見通し(WEO)で、中国の2024年GDP(国内総生産)成長率予想を昨年10月時点の4.2%から4.6%に上方修正した。また、朝方公表された1月の中国景況感指数については、製造業PMI予想ほどではなかったものの前月実績を上回り、非製造業PMIは予想以上に前月から改善している。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、不動産が安い。緑地HD(600606/SH)が7.0%、格力地産(600185/SH)が6.1%、新城控股集団(601155/SH)が5.4%、金地集団(600383/SH)が4.7%ずつ下落した。
医薬株も下げが目立つ。
半面、発電株はしっかり。華電国際電力(600027/SH)が4.7%、国電電力発展(600795/SH)が2.1%、国投電力(600886/SH)が1.7%ずつ上昇した。華電国際が通期決算の大幅増益見通しを発表。発電株全体の追い風となった。このほか、銀行・保険株、エネルギー株も買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.72ポイント(0.30%)高の244.04ポイント、深センB株指数が12.54ポイント(1.23%)安の1003.33ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)