米金利高が嫌気される流れ。米利下げが先送りされるとの見方が広がるなか、昨夜の米債券市場では米10年債利回りが約4週ぶりの水準に上昇している。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は28日、「インフレ鈍化の兆候が明らかになるまで利下げを急ぐ必要はなく、利上げの選択肢もありうる」とメディアインタビューに答えた。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の高止まりも懸念されている。人民元安の進行も懸念材料。
ハンセン指数の構成銘柄では、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が5.4%安、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が5.3%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が4.4%安と下げが目立った。
セクター別では、中国の保険・銀行が安い。中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.5%、新華人寿保険(1336/HK)が2.6%、中国人寿保険(2628/HK)が2.4%、中国建設銀行(939/HK)が2.6%、招商銀行(3968/HK)が2.3%ずつ下落した。
中国の不動産セクターも売られる。
医薬セクターもさえない。石薬集団(1093/HK)が4.0%安、康希諾生物(6185/HK)が3.1%安、中国生物製薬(1177/HK)が2.8%安、中国神威薬業集団(2877/HK)が2.7%安で引けた。
半面、太陽光発電(PV)関連の銘柄群は物色される。協キン科技HD(3800/HK)が4.2%、福莱特玻璃集団(6865/HK)が3.8%、陽光能源HD(757/HK)と信義光能HD(968/HK)がそろって1.3%ずつ上昇した。
一方、本土マーケットは小反発。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)