前日の好地合いを継ぐ流れ。中国の追加景気支援策が引き続き材料視されている。主要な金融当局が24日、共同で記者会見し、近く預金準備率を引き下げることや、既存住宅ローン金利の引き下げ、株式相場の安定策、国内6大商業銀行の資本増強など広範な景気支援策を明らかにした。中でも、株式相場の安定策がポジティブ。条件を満たす証券会社、ファンド、保険会社に向けたスワップ制度を導入する方針だ。債券や株式ETF(上場投資信託)、CSI300指数構成銘柄を担保とし、国債、中央銀行手形など流動性の高い中央銀行の資産とスワップ(交換)。同制度を通じて得た資金は、株式市場での投資のみに使用できる。相場の先高観が一段と強まった格好だ。人民元高の進行もプラス。中国人民銀行(中央銀行)は25日朝方、人民元レートの対米ドル基準値を4日連続で元高方向に設定した。25日の外国為替市場では、対米ドルの人民元が昨年5月以来の元高水準で推移している。(亜州リサーチ編集部)
金融株が相場をけん引。
不動産株も高い。緑地HD(600606/SH)が4.0%、信達地産(600657/SH)が2.7%、臥龍地産(600173/SH)が2.1%、保利発展控股集団(600048/SH)と華遠地産(600743/SH)がそろって1.5%ずつ上昇した。
ゼネコンなどインフラ関連株も物色される。中国交通建設(601800/SH)が7.1%高、中国鉄建(601186/SH)が5.9%高、中国中鉄(601390/SH)が5.0%高、中国建築(601668/SH)が4.8%高で取引を終えた。資源・素材株、消費関連株、ハイテク株なども買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.18ポイント(1.32%)高の243.27ポイント、深センB株指数が10.56ポイント(0.98%)高の1089.43ポイントで終了している。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)