投資家のリスク選好が強まる流れ。中国の相次ぐ景気刺激策が材料視されている。当局は9月24日以降、金融緩和、不動産支援策、株価テコ入れ策を矢継ぎ早に公表した。複数の投資ファンドやブローカー、金融機関などが中国株の投資判断を相次ぎ上方修正。本土市場は今月1日から前日(7日)まで休場していたが、その間に香港株は急騰した。ただ、上海総合指数は10.0%超上昇して始まったが、上げ幅を徐々に縮小させている。午前に開かれた国家発展改革委員会幹部の会見では、2025年も超長期特別国債の発行を継続する方針などが明らかにされたものの、市場で期待されていた財政出動など追加の景気刺激策に対する具体的な言及はなかった。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、証券の上げが目立つ。中信証券(600030/SH)や華泰証券(601688/SH)、招商証券(600999/SH)、中信建投証券(601066/SH)、中国国際金融(601995/SH)などがストップ(10.0%)高した。商い活発化の期待が高まっている。連休中に取引口座の開設申請予約が大幅に増加した点も材料視された。
ハイテク株も急伸。
医薬株もしっかり。人福医薬集団(600079/SH)が7.5%、津薬達仁堂集団(600329/SH)が7.2%、天士力医薬集団(600535/SH)が5.1%ずつ上昇した。銀行・保険株、消費関連株、インフラ関連株、不動産株、資源株など幅広く物色されている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が10.38ポイント(3.84%)高の280.50ポイント、深センB株指数が37.76ポイント(3.04%)高の1279.00ポイントで終了している。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)