中国景気の先行きが不安視される流れ。
中国金融株が下げを主導。ハンセン指数の構成銘柄では、中国建設銀行(939/HK)が3.0%安、中国工商銀行(1398/HK)が2.9%安、招商銀行(3968/HK)が2.6%安、中国人寿保険(2628/HK)が3.7%安、中国平安保険(2318/HK)が3.1%安で前場取引を終えた。ほか、指数には組み入れられていないが、証券株も軒並み売られている。
半導体セクターも安い。
医薬品開発受託機関(CRO)など創薬支援関連もさえない。無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が3.6%安、来凱医薬(2105/HK)が3.2%安、薬明生物技術(2269/HK)が3.1%安、康龍化成(北京)新薬技術(3759/HK)が3.0%安と値を下げた。
他の個別株動向では、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が4.1%安。2024年12月期(本決算)の前年比70~80%減益見通しが売り材料視されている。
半面、産金セクターは高い。霊宝黄金(3330/HK)が13.7%、山東黄金鉱業(1787/HK)が7.3%、中国黄金国際資源(2099/HK)が6.1%、招金鉱業(1818/HK)が5.5%ずつ上昇した。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.05%安の3316.50ポイントで前場取引を終了した。金融が下げ主導。ハイテク、インフラ関連、公益、消費関連、医薬なども売られた。半面、素材は高い。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)