人民元安進行の警戒感がやや薄らぎ、投資家心理が上向いている。当局が人民元安をけん制するスタンスを強化する中、外国為替市場では対米ドルのオフショア人民元が元高に転じて推移している。また、外電が13日、トランプ次期米大統領の政権移行チームは公約に掲げる関税賦課に関し、段階的な導入を検討していると報道。公約では大統領就任後、10~20%の関税をかけるとしていただけに、経済の混乱が大きくならないとやや安心感が広がった。米金利の上昇や、米中の指標発表が懸念材料となり、朝方は上値が重かったものの、指数は上げ幅を徐々に拡大している。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ハイテクの上げが目立つ。フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)がストップ(10.0%)高、インターネット・セキュリティーの三六零安全科技(601360/SH)が7.1%高、モバイル端末ODM(相手先ブランドによる設計・生産)の華勤技術(603296/SH)が6.4%高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が5.7%高で引けた。
証券株もしっかり。中信証券(600030/SH)が4.5%高、中信建投証券(601066/SH)が3.4%高、華泰証券(601688/SH)が3.2%高、中国銀河証券(601881/SH)が3.0%高で取引を終えた。中国証券監督管理委員会(証監会)は13日、今年の最優先課題として「市場の安定化」を挙げると表明。市場活性化の期待も高まった。
自動車株も高い。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が5.97ポイント(2.34%)高の261.60ポイント、深センB株指数が25.54ポイント(2.18%)高の1195.59ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)