中国の「谷子(グーズ)」経済規模が拡大している。「谷子」とは「グッズ(goods)」の音を当てた造語で、アニメ・漫画・ゲーム(ACG)などのキャラクター商品を指す。
フリマアプリの「閑魚」によると、同プラットフォーム上での「谷子」商品取引額は、2024年に前年比で105%増と大幅に伸びている。中国政府系メディアが24日付で伝えた。
 今年第1四半期(1~3月)には、閑魚での「谷子」商品取引額が過去最高を記録。なかでも国産IP商品の人気が高く、その取引額は日本のIP商品を20%上回った。国産IP商品の取引量は前年同期比で167%増加。国産アニメ映画「ナタ之魔童閙海(Ne Zha 2)」の爆発的人気が追い風となっている。
 「谷子」消費の主力は女性だ。女性消費者の比率は23年の67%から、足元では78%に上昇している。
 「谷子」経済の拡大により、香港上場の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート・インターナショナル・グループ:9992/HK)などが恩恵を受けている。中国でフィギュア・玩具の企画開発や販売を手がける同社は先ごろ、25年第1四半期の売上高が前年同期比で165~170%増加したと報告した。うち中国本土が95~100%増、海外が475~480%増といずれも高い伸びを示している。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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