投資家心理がやや上向く流れ。中国の政策に対する期待感や、米中がそれぞれ一部関税の引き下げ方針を示していることなどが支えとなっている。米中協議の先行き不安が根強い中、指数は朝方に弱含む場面がみられたものの、徐々に上げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ハイテクの上げが目立つ。携帯端末ODM(相手先ブランドによる設計・生産)の華勤技術(603296/SH)が7.9%高、インターネット・セキュリティーの三六零安全科技(601360/SH)が6.3%高、IT業務アウトソーシングの浙大網新科技(600797/SH)が6.0%高、通信ネットワーク機器メーカーの南京華脈科技(603042/SH)が4.7%高、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が4.2%高で引けた。
証券・保険株もしっかり。信達証券(601059/SH)が3.0%、中原証券(601375/SH)が2.4%、太平洋証券(601099/SH)が2.2%、中国人民保険集団(601319/SH)が2.8%、中国太平洋保険(601601/SH)が1.9%ずつ上昇した。素材株、インフラ関連株、運輸株、消費関連株、自動車株、不動産株、公益株、医薬株なども買われている。
半面、銀行株はさえない。重慶農村商業銀行(601077/SH)が2.5%、重慶銀行(601963/SH)が2.2%、江蘇銀行(600919/SH)が1.5%、華夏銀行(600015/SH)が1.0%、中国銀行(601988/SH)が0.7%ずつ下落した。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.85ポイント(1.51%)高の257.85ポイント、深センB株指数が10.00ポイント(0.85%)高の1180.04ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)