売上高の増加はウエハー出荷の拡大によるもの。出荷数は前年同期比20.0%増の123万1000枚に伸びた。製品構成の最適化が進み、設備稼働率が91.7→102.7%(↑11.0ポイント)に上昇するなか、粗利益率は6.4→9.2%(↑2.8ポイント)に改善。粗利益率は2月発表のガイダンス(9~11%)と一致した。
ただ、営業費用は前年同期比で23.7%増加。研究開発費の増大が響いた。為替差損は585万→1619万米ドルに大きく拡大している。
一方、前四半期比では売上高が0.3%増、純利益が黒字に転換。前四半期は2519万米ドルの赤字を計上していた。
25年第2四半期(4~6月)の業績については、売上高が約5億5000万~5億7000万米ドルを見込む。粗利益率は7~9%を予測した。
同社によると、川下需要や競争環境は24年下半期からのトレンドが持続。ただ、足元の国際環境と政策の変化により、半導体業界は需要や調達コストなどの面で不透明感が増している。同社は引き続き生産能力の拡大、研究開発力の向上、コスト効率の改善を進め、サプライチェーン管理の強化に注力することで、リスクを低減しながら業績改善に努める方針だ。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)