前週末の好地合いを継ぐ流れ。
一方、官民が発表した中国製造業の景況感はまちまち。週末8月31日に発表された国家統計局などによる8月の中国製造業PMIは49.4となり、前月実績(49.3)は上回ったものの、市場予想(49.5)には届かず、景況判断の境目となる50を5カ月連続で下回った。半面、本日の取引時間中に民間が集計・発表した同月のS&P中国製造業PMIは50.5と、市場予想(49.7)を上回り、節目の50を2カ月ぶりに回復している。相場に与える影響は限定された。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)と電子機器メーカーの成都旭光電子(600353/SH)がそろって10.0%(ストップ)高、電子機器メーカーの方正科技集団(600601/SH)が5.9%高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が4.1%高、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が3.3%高で引けた。
医薬株も物色される。
半面、金融株はさえない。興業銀行(601166/SH)が2.7%、招商銀行(600036/SH)が2.1%、中国人寿保険(601628/SH)が2.6%、中国平安保険(601318/SH)が2.3%、中国銀河証券(601881/SH)が1.5%、中信建投証券(601066/SH)が1.0%ずつ下落した。招商銀行の中間決算は0.3%増益。業績の伸び悩みが失望された。そのほか、酒造株、メディア関連株、公益株も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.15ポイント(0.06%)高の266.02ポイント、深センB株指数が2.31ポイント(0.17%)安の1325.43ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)