中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。
業種別では、電力設備関連の上げが目立つ。特変電工(600089/SH)と保定天威保変電気(600550/SH)がそろって10.0%(ストップ)高、中国西電電気(601179/SH)が7.2%高、中国核工業建設(601611/SH)が5.9%高、河南平高電気(600312/SH)が5.7%高で取引を終えた。中国では今年、グリーンボンド(環境債)の起債がすでに1000億米ドル(約15兆3000億円)を超えて過去最大規模に拡大。脱炭素に向けて、発電設備の更新が進むと予測されている。火力や再生エネルギーの発電株も急伸した。
空運株もしっかり。春秋航空(601021/SH)が2.4%、中国国際航空(601111/SH)が2.0%、中国南方航空(600029/SH)が1.2%、上海吉祥航空(603885/SH)が1.0%ずつ上昇した。中国の国務院(内閣に相当)は4日、2026年の法定休日カレンダーを発表。それによると、2月の春節(旧正月)連休は9日間となり、25年の8日間と比べて1日多く、遠距離旅行が増えるとの思惑が強まった。そのほか、インフラ建設株、海運株、不動産株、資源・素材株、銀行株なども買われている。
半面、ハイテク株の一角はさえない。携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(600745/SH)が3.9%安、インターネット・セキュリティーの三六零安全科技(601360/SH)が3.0%安、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が2.9%安、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が2.4%安で引けた。医薬株、自動車株、保険・証券株も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.54ポイント(0.21%)安の259.15ポイント、深センB株指数が0.14ポイント(0.01%)高の1306.94ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











