6日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比38.51ポイント(0.97%)高の4007.76ポイントと続伸した。
 前日の好地合いを継ぐ流れ。
米中貿易摩擦の緩和や、中国の政策に対する期待感などが投資家心理を上向かせている。ハイテク産業支援の動きも関連銘柄にとっての追い風。中国は人工知能(AI)用半導体の国産化を一段と推進する方針だ。外電が5日、消息筋情報として報じたところによると、中国政府は国の資金を受けた新設データセンター(DC)について、国産AIチップの使用を義務付けるガイドラインを設けた。指数は徐々に上げ幅を拡大している(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が7.4%高、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が4.0%高、電子機器メーカーの方正科技集団(600601/SH)が2.3%高、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が2.1%高で引けた。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、AIチップの中科寒武紀科技(カンブリコン・テクノロジーズ:688256/SH)が9.8%高。主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は3.3%上昇し、他の主要指数をアウトパフォームした。
 非鉄・鉄鋼株も物色される。中国アルミ(601600/SH)が10.0%(ストップ)高、洛陽モリブデン(603993/SH)が4.6%高、江西銅業(600362/SH)が2.0%高、宝山鋼鉄(600019/SH)が3.5%高、南京鋼鉄(600282/SH)が2.9%高で取引を終えた。発電・電設株、インフラ建設株、消費関連株、自動車株、エネルギー株、軍需産業株、保険・証券株なども買われている。
 半面、銀行株はさえない。
厦門銀行(601187/SH)が2.6%、上海浦東発展銀行(600000/SH)が1.7%、招商銀行(600036/SH)が1.1%、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が1.0%、中国工商銀行(601398/SH)が0.6%ずつ下落した。不動産株も売られている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.63ポイント(0.24%)高の259.79ポイント、深センB株指数が6.83ポイント(0.52%)高の1313.76ポイントで終了した。 
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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