中国の政策に対する期待感が引き続き支えとなる流れ。
ただ、上値は限定的。中国の景気動向が気がかりだ。最新のコンセンサスでは、製造業PMIが49.3(10月は49.0)、非製造業PMIが50.0(50.1)で着地する見通し。製造業PMIは前月から上向くとの予想だが、依然として景況判断の境目となる50を下回ることとなる。また、前日(27日)に国家統計局が報告した10月の工業企業利益は前年同月比で5.5%減少。9月の21.6%増から一転し、マイナス成長に沈んだ。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、自動車の上げが目立つ。
ハイテク関連もしっかり。電子機器メーカーの方正科技集団(600601/SH)が3.5%、半導体製造装置の瑞芯微(603893/SH)と光学機器メーカーの鳳凰光学(600071/SH)がそろって1.8%、情報技術サービスの中電科数字技術(600850/SH)が1.2%、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が1.1%ずつ上昇した。インフラ関連株、素材株、運輸株、消費関連株、不動産株なども買われている。
半面、銀行株はさえない。中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が1.9%、中国銀行(601988/SH)と交通銀行(601328/SH)がそろって1.6%、興業銀行(601166/SH)が1.3%、上海浦東発展銀行(600000/SH)が1.2%、中国農業銀行(601288/SH)が0.7%ずつ下落した。エネルギー株、医薬株、公益株、保険株も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.83ポイント(0.73%)高の252.33ポイント、深センB株指数が5.33ポイント(0.41%)高の1294.61ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











