8日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比2.79ポイント(0.07%)安の4082.98ポイントと5日ぶりに反落した。
 相場の過熱感が意識される流れ。
上海総合指数はきょう8日まで、買い意欲が強いとされるローソク足の「陽線」(終値が始値より高い)が15営業日連続となっている。現地メディアによると、上海市場が開設された1993年以降で最長だ。指数が10年超ぶりの高値圏で推移する中、ひとまず利益確定売りが先行している。ただ、下値は限定的。中国経済対策の期待感や、資金流入の思惑が相場を下支えしている。指数はプラス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
 金融株が下げを主導。上海浦東発展銀行(600000/SH)が2.1%安、招商銀行(600036/SH)が1.4%安、中国平安保険(601318/SH)が4.2%安、中国人寿保険(601628/SH)が2.3%安、国泰海通証券(601211/SH)が4.1%安、中信証券(600030/SH)が3.3%安で引けた。
 非鉄・レアアースや産金もさえない。中国アルミ(601600/SH)が2.8%、洛陽モリブデン(603993/SH)が1.3%、中国北方稀土(600111/SH)が3.5%、広晟有色金属(600259/SH)が3.2%、中金黄金(600489/SH)が1.3%、紫金鉱業集団(601899/SH)が1.1%ずつ下落する。自動車株、消費関連株、運輸株なども売られた。
 半面、軍需産業株は物色される。
航空宇宙・防衛電子製品の中航航空電子系統(600372/SH)と衛星・ロケット用システムの航天時代電子(600879/SH)がそろって10.0%(ストップ)高、航空宇宙製品の江西洪都航空工業(600316/SH)が6.7%高、航空機開発・製造・販売の中航瀋飛(600760/SH)が5.6%高、軍用電子機器の中国海防(600764/SH)が4.9%高で取引を終えた。受注増の思惑が強まる。トランプ米大統領が7日、2027年度の国防予算を50%超引き上げるよう求めたと伝わり、中国も対抗して軍需予算を一段と拡大するとの見方が広がった。不動産株、メディア・娯楽株、公益株、医薬株も買われている。
 そのほか、新興半導体株が急伸。ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、中国CPU(中央演算処理装置)大手の海光信息技術(688041/SH)が8.5%高。中国政府の国内産業支援スタンスが好感される。米メディアが7日報じたところによると、中国当局は今週、一部のテック企業に対し、エヌビディアの人工知能(AI)半導体「H200」の発注を停止するよう要請した。国内製AI半導体の購入を優先させる方針という。主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」が0.8%逆行高した。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.37ポイント(0.15%)高の257.36ポイント、深センB株指数が5.66ポイント(0.44%)安の1275.79ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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