内外環境の不透明感が重し。米中対立の警戒感や中東地域の地政学リスク、中国の信用取引規制などが逆風だ。また、指標発表も気がかり材料。中国では週末までに12月の金融統計、来週19日に12月の小売売上高や鉱工業生産などのほか、2025年のGDP成長率も予定されている。ただ、下値は限定的。中国経済対策の期待感が続いている。指数はプラス圏に浮上する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、テック指数にも採用される旅行サイト中国大手の携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が19.6%安と下げが目立っている。独占禁止法に違反した疑いで、中国当局の調査を受けていることを明らかにし、売り材料視された。携程の下げがきつかったこともあり、ハンセン科技(テック)指数は1.8%安と他の主要指数をアンダーパフォームしている。そのほか、テック指数構成銘柄で同業の同程旅行HD(780/HK)が10.9%安と急落した。
セクター別では、医療サービス関連が安い。
中国の証券セクターもさえない。交銀国際HD(3329/HK)が4.7%安、国泰海通証券(2611/HK)が2.8%安、中信証券(6030/HK)が2.1%安、招商証券(6099/HK)が1.6%安で引けた。信用取引規制がマイナス材料。商いが縮小すると懸念された。
人工知能(AI)関連の銘柄群も売られる。技術開発の雲知声智能科技(9678/HK)が3.5%安、滴普科技(1384/HK)が3.1%安、クラウドの微盟集団(2013/HK)と金蝶国際軟件集団(268/HK)がそろって7.7%安、半導体の上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.7%安、晶門半導体(2878/HK)が2.1%安、
と値を下げた。
半面、本土・香港不動産セクターはしっかり。広州富力地産(2777/HK)が2.0%、龍湖集団HD(960/HK)が1.5%、深センHD(604/HK)が1.2%、新鴻基地産発展(16/HK)と新世界発展(17/HK)がそろって2.1%、信和置業(83/HK)が1.9%ずつ上昇した。中国不動産に関しては、関係部局が14日、住宅買い替えを支援するため、個人所得税の優遇策を延長すると発表したことが支援材料。香港不動産については、25年の成約が4年ぶりの高水準を記録したとの見通しが好感されている。また、外資ブローカーは最新リポートで、香港の住宅価格が今年10%上昇すると予想した。
本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.60%安の4101.52ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが安い。医薬、軍需産業、金融、公益、メディア関連、不動産、消費、自動車なども売られた。半面、資源・素材は高い。空運も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











