投資家心理がやや悪化する流れ。米長期金利の上昇や、中国経済の不透明感が逆風だ。16日のNY債券市場では、トランプ米大統領の発言を受け、10年債利回りが大幅上昇し(債券価格は続落)、昨年9月上旬以来の高い水準を付けている。トランプ氏は16日、利下げに積極的なハセット国家経済会議(NEC)委員長を現職にとどめたいとの意向を示しており、候補にあがっていた次期米連邦準備理事会(FRB)議長に指名される可能性が低下した。一方、取引時間中に公表された中国の重要指標では、2025年のGDP成長率は5.0%と予想通り政府目標を達成したが、25年の固定資産や不動産の投資は予想以上に縮小し、12月の小売売上高は前月から減速している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、医薬関連の下げが目立つ。創薬ベンチャーの信達生物製薬(1801/HK)が6.1%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が5.8%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が4.9%安、創薬支援の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が3.6%安で引けた。
半導体セクターも安い。華虹半導体(1347/HK)が4.3%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が3.9%、蘇州納芯微電子(2676/HK)が3.7%ずつ下落した。そのほか、クラウドや人工知能(AI)技術の銘柄も値を下げている。
中国の証券セクターもさえない。申万宏源集団(6806/HK)が3.1%安、華泰証券(6886/HK)が3.0%安、中信証券(6030/HK)が2.7%安、招商証券(6099/HK)が2.1%安で前場取引を終えた。
半面、電力設備や発電の銘柄は物色される。ハルビン電気(1133/HK)が7.1%、東方電気(1072/HK)が6.1%、上海電気集団(2727/HK)が1.6%、中国広核電力(1816/HK)が1.9%、中国電力国際発展(2380/HK)が0.9%ずつ上昇した。
本土マーケットは5日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.13%高の4107.18ポイントで前場の取引を終了した。消費関連が高い。インフラ関連、公益、自動車、資源・素材、空運なども買われた。半面、医薬は安い。ハイテク、金融、メディア関連も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











