21日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比3.29ポイント(0.08%)高の4116.94ポイントと反発した。
 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。
財政部など関係部局は20日、内需拡大を支援するため、消費者やサービス企業、設備更新が必要な企業に対する利子補給を2026年末まで延長するほか、小規模・零細民営企業への利子補給も最長2年間実施することを明らかにした。そのほか市場では、春節前に金融緩和が実施されるとの観測も根強い。また、テクノロジー・イノベーションなど特定の分野に向けた金融政策ツール(結構性貨幣政策工具)の金利が19日付で0.25%引き下げられた。当局が人工知能(AI)産業などの支援に注力していることも改めて材料視されている。ただ、上値は重い。米欧の政治対立が貿易戦争に発展するとの警戒感などで、指数はマイナス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ハイテクの上げが目立つ。スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が6.9%高、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が6.3%高、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が5.4%高、半導体製造装置の瑞芯微(603893/SH)が4.0%高、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が3.4%高で取引を終えた。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、国産汎用プロセッサーの龍芯中科技術(ルーンソン・テクノロジー:688047/SH)が20.0%(ストップ)高。主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」が3.5%高と他の主要指数をアウトパフォームした。
 金相場の最高値更新を手がかりに、産金株も物色される。赤峰黄金(600988/SH)が9.8%高、中金黄金(600489/SH)が8.5%高、山東黄金(600547/SH)が8.2%高で引けた。
そのほか非鉄株、不動産株、自動車株、軍需産業株なども買われている。
 半面、銀行株は安い。中国農業銀行(601288/SH)が2.9%、中国工商銀行(601398/SH)が2.5%、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が2.1%、中国銀行(601988/SH)が2.0%、中国建設銀行(601939/SH)が1.8%ずつ下落した。保険・証券株、メディア関連株、食品飲料株、運輸株、公益株、医薬株も売られた。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.57ポイント(0.60%)高の261.81ポイント、深センB株指数が5.15ポイント(0.41%)安の1251.60ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
編集部おすすめ