投資家のリスク選好が強まる流れ。先週末の米株が反発したことに加え、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の開幕(3月5日)が視野に入ってきたことも好材料だ。ほか、対外関係の改善期待もプラス。米ホワイトハウス関係者は20日、トランプ米大統領が3月31日~4月2日の日程で中国を訪問すると明らかにした。一部報道によると、米中貿易戦争の休戦措置が延長される可能性がある。また、足もとでは欧州主要国の首脳による「中国詣で」が相次ぐ。通商拡大の期待も高まる状況だ。
一方、米関税政策を巡る不透明感を嫌気する売りは限定的。米最高裁は20日、トランプ米大統領が貿易相手国に課していた相互関税など一連の関税について違憲とする判決を下した。トランプ氏は同日、「判決に失望した」とし、代替法案を用い、全ての国・地域に10%の関税を課す大統領令に署名すると表明。翌21日には、新関税を(10%から)15%に引き上げると述べた。ただ、市場では、トランプ関税の違憲判決や、代替関税の導入は市場の想定内だとの見方や、米中通商交渉が中国に有利だとの見解も一部にある。
ハンセン指数の構成銘柄では、デリバリー事業大手の美団(3690/HK)が6.9%高、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が5.3%高、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.5%高と上げが目立った。
セクター別では、産金・非鉄が高い。紫金鉱業のほか、招金鉱業(1818/HK)が5.8%、霊宝黄金(3330/HK)が5.5%、江西銅業(358/HK)が5.0%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が4.4%ずつ上昇した。
半導体セクターも物色される。SMICのほか、上海壁仞科技(6082/HK)が8.9%高、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が7.9%高、ASMPT(522/HK)が5.7%高、華虹半導体(1347/HK)が4.8%高で前場取引を終えた。
自動車セクターもしっかり。賽力斯集団(9927/HK)が4.3%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.9%高、蔚来集団(9866/HK)が3.7%高、理想汽車(2015/HK)が3.6%高で引けた。
他の個別株動向では、プリント配線基板(PCB)材料メーカーの建滔集団(148/HK)が5.9%高。通期業績の165%増益見通しが好感されている。
一方、本土市場は春節(旧正月)の連休で、きょう23日まで休場。あす24日に取引再開する。また、連休のため先送りされた実質的な政策金利となる2月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」も24日に公表される予定だ。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











