24日前場の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比523.88ポイント(1.93%)安の26558.03ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が190.38ポイント(2.07%)安の9007.00ポイントと反落した。売買代金は1386億7920万香港ドルに拡大している(23日前場は1064億5000万香港ドル)。

 米株安が嫌気される流れ。昨夜の米株市場では、投資家心理の悪化で主要株価指数がそろって急反落した。米関税政策の不確実性が改めて意識されたほか、人工知能(AI)が既存の事業モデルを代替するとの懸念も重しとなっている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の開幕(来週3月5日)が視野に入るなか、中国の政策に対する期待感も高まっている。一方、中国で朝方公表された実質的な政策金利となる2月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、予想通り9カ月連続で据え置かれた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬関連の下げが目立つ。中枢神経疾患・がん治療薬主力の翰森製薬集団(3692/HK)が6.5%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が6.1%安、創薬ベンチャーの信達生物製薬(1801/HK)が5.7%安、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が5.6%安で引けた。
 チケット販売や上映館など映画関連も安い。大麦娯楽HD(1060/HK)が9.0%、猫眼娯楽(1896/HK)が7.2%、歓喜伝媒集団(1003/HK)が3.5%、アイマックス・チャイナHD(1970/HK)が2.9%ずつ下落した。春節連休の映画市場が低迷し、投資家の失望売りが広がっている。猫眼娯楽によると、春節9連休(2月15~23日)の映画興行収入は57億4900万人民元(約1287億円)。
8連休だった前年との比較で39.6%も減少したという。
 中国の保険・証券セクターもさえない。中国人寿保険(2628/HK)が6.1%安、新華人寿保険(1336/HK)が5.6%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)が4.6%安、国泰海通証券(2611/HK)が3.6%安、中信証券(6030/HK)が3.2%安と値を下げた。
 半面、有料道路など交通インフラ関連はしっかり。浙江滬杭甬高速公路(576/HK)が2.0%高、安徽皖通高速公路(995/HK)が1.6%高、深セン高速公路集団(548/HK)が1.4%高、江蘇寧滬高速公路(177/HK)が1.3%高で前場取引を終えた。
 春節(旧正月)連休明け本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.17%高の4129.78ポイントで前場の取引を終了した。資源・素材が高い。インフラ関連、ハイテク、公益、不動産、証券、自動車、海運なども買われた。半面、銀行・保険は安い。医薬、食品飲料、空運も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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