25日前場の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比199.54ポイント(0.75%)高の26789.86ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が81.12ポイント(0.90%)高の9088.98ポイントと反発した。売買代金は1222億7350万香港ドルにやや縮小している(24日前場は1386億7920万香港ドル)。

 投資家心理がやや上向く流れ。人工知能(AI)脅威論がやや薄らぎ、昨夜の米株が上昇に転じたことや、中国の政策に対する期待感が支えだ。米市場では、AI開発のアンソロビックがAI自動化ツール「コワーク」を既存ソフトに組み入れられる機能を発表したことを受け、AIが既存の事業モデルを代替するのではなく、補完するものだとの認識が広がっている。中国では全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の開幕(来週3月5日)が視野に入った。昨年12月に開催された「中央経済工作会議」では、第15次5カ年計画の初年度に当たる26年の政策運営について、「より積極的な」財政政策と「適度に緩和的な」金融政策を継続することが決定されている。また、26年の重点経済政策として「内需拡大」が最優先に位置づけられた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、消費関連の上げが目立つ。外食の海底撈国際HD(6862/HK)が5.8%高、スポーツ用品の安踏体育用品(2020/HK)が4.4%高、即席麺・飲料の康師傅HD(322/HK)が3.6%高で引けた。
 中国の不動産セクターも高い。旭輝HD(884/HK)が7.2%、碧桂園HD(2007/HK)が6.5%、建発国際投資集団(1908/HK)が6.0%、龍湖集団HD(960/HK)が4.6%、華潤置地(1109/HK)が4.2%ずつ上昇した。不動産市況の持ち直しが期待される。春節期間の住宅販売は、総じて安定的に推移したと伝わった。

 ゼネコンやエンジニアリング、素材(鉄鋼や建材、非鉄)などインフラ建設セクターも物色される。中国交通建設(1800/HK)が1.9%高、中国鉄建(1186/HK)が1.3%高、中アルミ国際工程(2068/HK)が9.1%高、中国冶金科工(1618/HK)が4.2%高、重慶鋼鉄(1053/HK)が16.5%高、鞍鋼(347/HK)が6.1%高、安徽海螺水泥(914/HK)が5.8%高、華潤建材科技HD(1313/HK)が5.2%高、中国アルミ(2600/HK)が6.3%高、江西銅業(358/HK)が3.6%高で前場取引を終えた。 
 半面、半導体セクターは安い。瀾起科技(6809/HK)が6.5%、上海壁仞科技(6082/HK)が4.6%、兆易創新科技集団(3986/HK)が4.0%、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が1.7%ずつ下落した。
 本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.20%高の4166.72ポイントで前場の取引を終了した。不動産が高い。資源・素材、消費関連、インフラ関連、公益、ハイテク、金融なども買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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