11日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比10.30ポイント(0.25%)高の4133.43ポイントと続伸した。
 前日の好地合いを継ぐ流れ。
中国の景気持ち直し期待などが支えとなっている。10日に公表された1~2月の貿易統計では、米ドル建て輸出が前年同期比21.8%増(予想は7.2%増)、輸入が19.8%増(予想は7.0%増)で着地している。それより先、9日発表された2月の中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス1.3%で着地。上昇率は市場予想(プラス0.9%)と前月実績(プラス0.2%)を上回った。上昇は5カ月連続となり、デフレ脱却の兆しがあると分析されている。
 一方、中国ではあす12日、今年からスタートする第15次5カ年計画(2026~30年)の要綱を審議する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が閉幕する。経済対策に対する期待感は根強いが、政策動向を見極めたいとするムードも漂った。中東情勢の不透明感もくすぶり、指数は安く推移する場面もみられている。米メディアは10日、「オイルロード」要衝のホルムズ海峡にイラン軍が機雷を敷設し始めていると報じた。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、石炭・石油の上げが目立つ。中国中煤能源(601898/SH)が6.6%高、広匯能源(600256/SH)が5.1%高、中国神華能源(601088/SH)が3.6%高、中国海洋石油(600938/SH)が1.9%高、中海油田服務(601808/SH)が1.3%高で引けた。
 発電株もしっかり。
華能国際電力(600011/SH)と大唐国際発電(601991/SH)、華電国際電力(600027/SH)がそろって2.5%、国投電力(600886/SH)が1.9%、国電電力発展(600795/SH)が1.8%ずつ上昇した。金融株、海運株、自動車株、素材株なども買われている。
 半面、ハイテク株はさえない。スマートシティ関連の雲賽智聯(600602/SH)が2.7%、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が2.4%、電子機器メーカーの国睿科技(600562/SH)が1.7%、銅張積層板メーカー世界大手の広東生益科技(600183/SH)が1.4%、半導体製造装置の瑞芯微(603893/SH)が1.2%ずつ下落した。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、国産汎用プロセッサーの龍芯中科技術(ルーンソン・テクノロジー:688047/SH)が3.2%安。主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は1.4%逆行安している。そのほか、医薬株、酒造株、空運株も売られた。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.33ポイント(0.50%)高の268.13ポイント、深センB株指数が10.40ポイント(0.85%)高の1238.62ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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