中国景気の持ち直しが意識される流れ。取引時間中に公表された1~2月の中国経済統計では、小売売上高が前年同期比2.8%増と予想(2.5%増)を上回った。2月は春節(旧正月)の影響で公表はなかったため、昨年12月(0.9%増)との比較では伸びが大幅に拡大している。ほか、鉱工業生産も予想を上回り、固定資産投資が予想外に増加した。それより先、13日に発表された金融統計では、人民元建て新規融資額が市場予想を上回り、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びが鈍化予想に反し前月と同水準を維持している。
中東情勢の不透明感を嫌気し、ハンセン指数は安く推移する場面がみられたものの、中盤から上昇の勢いを増した。米国・イスラエルとイランの戦争に収束の兆しはなく、「オイルロード」の要衝となるホルムズ海峡の事実上封鎖が長期化すると警戒されている。トランプ米大統領は14日、イランとの戦争終結合意には条件が整っていないとし、イラン最大の石油輸出拠点カーグ島の再度攻撃を示唆した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、車載バッテリー世界最大手の寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)が7.9%高、中国自動車大手の比亜迪(BYD:1211/HK)が7.8%高、モバイル端末・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が5.6%高と上げが目立っている。BYDや小米の上昇が寄与し、ハンセン科技(テック)指数は2.7%高と他の主要指数をアウトパフォームした。
セクター別では、消費関連が高い。組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)が8.7%、スナック・飲料小売の湖南鳴鳴很忙商業連鎖(1768/HK)が7.0%、茶飲料チェーンの四川百茶百道実業(2555/HK)が6.4%、老舗調味料メーカーの海天調味食品(3288/HK)が5.8%、免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)が5.4%、機能性飲料の東鵬飲料(集団)(9980/HK)が4.0%、乳製品の中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.8%ずつ上昇した。
半導体や人工知能(AI)技術の銘柄群も物色される。兆易創新科技集団(3986/HK)が18.4%高、瀾起科技(6809/HK)が8.0%高、華虹半導体(1347/HK)が7.4%高、北京智譜華章科技(2513/HK)が14.2%高、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が4.8%高で引けた。
半面、非鉄・産金セクターは安い。新疆新キン鉱業(3833/HK)が5.3%、中国アルミ(2600/HK)が4.9%、江西銅業(358/HK)が3.8%、紫金鉱業集団(2899/HK)が3.3%、霊宝黄金(3330/HK)が2.9%、招金鉱業(1818/HK)が1.3%ずつ下落した。非鉄や金の金属市況安が逆風となっている。
本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.26%安の4084.79ポイントで取引を終了した。産金・非鉄が安い。発電、インフラ関連、空運、自動車、エネルギー、保険・証券なども売られた。半面、消費関連は高い。医薬、自動車、不動産、半導体、海運、銀行も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











