2日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比29.27ポイント(0.74%)安の3919.29ポイントと反落した。
 投資家心理がやや悪化する流れ。
トランプ米大統領の演説を受け、中東情勢を巡る不透明感が改めて意識された。トランプ氏は日本時間午前10時、イラン情勢などについて国民に向けた演説を開始。イランとの戦争で目的は達成に近づいているとしながらも、合意が成立しなければイランの発電所などを攻撃すると述べた。「今後2~3週間は極めて激しく攻撃するつもり」などと発言する中、WTI原油先物は時間外取引で100米ドル(1バレル)を再び突破し一時106米ドル台で推移。前日の下げを打ち消し、さらに上昇している。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国景況感の改善などが引き続き支えとなっている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ハイテクの下げが目立つ。銅張積層板メーカー世界大手の広東生益科技(600183/SH)が6.3%安、プリント基板(PCB)大手の深セン市景旺電子(603228/SH)が4.5%安、LED部材トップメーカーの三安光電(600703/SH)が3.8%安、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が3.1%安、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が2.9%安で引けた。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、半導体製造装置大手の中微半導体設備上海(AMEC:688012/SH)が4.6%安。主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は2.8%安と他の主要指数をアンダーパフォームした。
 非鉄・産金株も安い。
廈門タングステン業(600549/SH)が4.7%、江西銅業(600362/SH)と洛陽モリブデン(603993/SH)がそろって2.9%、中金黄金(600489/SH)が3.2%、紫金鉱業集団(601899/SH)が3.0%、山東黄金(600547/SH)が2.7%ずつ下落した。2日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)では、主要な非鉄金属の先物が安く推移し、時間外取引のNY金先物が急反落している。
 不動産株もさえない。金地集団(600383/SH)が3.3%安、保利発展控股集団(600048/SH)が3.2%安、上海城投(600649/SH)が2.9%安、華遠地産(600743/SH)が2.1%安、華麗家族(600503/SH)が2.0%安と値を下げている。空運株、自動車株、インフラ関連株、公益株、保険・証券株なども売られた。
 半面、石油・石炭株は物色される。中国石油集団工程 (600339/SH)が10.0%(ストップ)高、中国石油天然気(601857/SH)が2.3%高、中国海洋石油(600938/SH)が1.8%高、中国中煤能源(601898/SH)が3.8%高、中国神華能源(601088/SH)が2.3%高で取引を終えた。ほか、原油タンカーの招商局能源運輸(601872/SH)が8.2%高と値を上げている。銀行株、医薬株、食品飲料株も買われた。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.56ポイント(0.21%)安の264.90ポイント、深センB株指数が4.54ポイント(0.38%)安の1204.53ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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