僕は、直感を大切にしてコンサートに臨むタイプなので、どんなコンサートになるのか、まだ僕にもわかりません。先日もアンコールで、何年間も弾いていない曲を、突然「弾きたい!」と思って、 その場で弾いてしまいました。
――今回のツアーで、ヴァイオリンの鬼才パガニーニの協奏曲を演奏予定ですが、これは難しい曲ですよね。
確かに高い演奏技術が求められる曲ですね。でも、ヴァイオリニスト自身が作った曲なので、楽器に合っている曲なんです。美しい旋律と合わせて、観客に高い技術を見せることができるから、ヴァオリニストにとっては観客を魅了できる、優れた曲と言えます。
――連日の練習は大変でしょうね。
そうですね。でもコンサートに向けて特別な練習はしません。練習は今でも基礎練習をしっかりやるようにしているんです。それが、高い技術を支える土台で すからね。
――基礎練習といえば、お母さんの練習は厳しかったと……
それはもう(笑)。毎日4時間、基礎練習ばかり繰り返すんです。出来ないと、叩かれるわ、引きずられるわ(笑)。
――ハーバード大学の勉強との両立はできていますか?
両立できていませんね?(笑)。ビジネスや空手、ギターなど、やりたいことが山ほどあるんです。欲張って全部やると、一番好きな眠る時間が無くなってしまう(笑)。だから、何事も効率よくやるように心がけています。
――チャットも好きなんですよね?
チャットは悪魔(笑)。時間を食べてしまう悪魔ですよ!
――ガールフレンドとチャット?
それは……(少し照れて)、チャットじゃなくて、会って話した方がいいですね。
――大学では物理を専攻しているそうですが。
高校から大学に進学するときに、それまで学んだ物理は氷山の一角だと覚悟していましたが、大学でそれを改めて実感しました。
――もうすぐ20歳ですが、将来の夢は?
将来の僕は、どうなっているかなあ。いつ鏡を見ても、恥ずかしくない顔をしていたいです。佐藤浩市さんのようなカッコいいおじさんになりたいですね。
もし、ヴァイオリンよりもやりたいことが見つかったら、すっぱりやめてしまうかも知れません。でもその時は、ヴァイオリンを諦めるのではなく、満足してやめたい。だから、自分の可能性を最大限に開花させるように、今を大事に頑張っていきたいと思います。
ヴァイオリニスト 五嶋龍
プロフィール:1988年ニューヨーク生まれ。ハーバード大学で物理学専攻。姉は五嶋みどり。3歳でヴァイオリンを始め、7歳でコンサート・デビュー。その後、ソリストとしてロンドン・フィル、ワシントン・ナショナル響など数多くの交響楽団と共演。
このインタビュー記事は、『ウェネバー上海』による提供です。 2008年6月号 上海インタビュー。
【関連・記事情報】
・郭暁冬:夢を持ち続ければ、いつかきっと成果得られる(2008/06/19)
・裘索女史:これからという時に人生最大の試練が・・・(2008/06/25)
・孟楠:AORの本格派ヴォーカリストに業界の熱い視線(2008/06/18)
・社会>コラム>ウェネバー・インタビュー - サーチナトピックス











