伊藤忠商事(東京都港区、小林栄三社長) 8001> と敷島製パン(名古屋市、盛田淳夫社長、以下:Pasco)は6日、中国の大手食品グループである頂新国際集団傘下の味全食品工業股フェン有限公司(台北市)と共同で中国の製パン事業に参入すると発表した。

 合弁会社「頂盛ケイマン株式会社」を設立し、上海に100%子会社の「上海頂盛食品工業有限公司」を置いて沿海部を中心に事業を展開。
2010年2月から「味全Pasco」ブランドで食パン、菓子パンなどを製造し、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどを中心に販売して、初年度13億円、5年後に45億円の売り上げを目指す。

 「頂盛ケイマン株式会社」の資本金は約11億円で、実質出資比率は味全が60%、敷島製パンが24%、伊藤忠グループが16%。

 中国では沿海部を中心に食の欧米化が進んでおり、パンの需要も年30%の割合で伸びている。ただ、国内には大手の製パンメーカーがなく、インストアベーカリーでの販売が中心だ。(編集担当:恩田有紀)

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