北京五輪開会式が行われた8日午後、大雨雲が西南から東北に向かって北京市内方面へ進み、さらにメインスタジアムの「鳥の巣」に進みつつあることが確認できた。このため、北京市気象部門は同日16時から23時39分まで、北京21カ所の作業地点で1104発のロケット弾を連続発射し、雨雲を北京市外で食い止めることに成功した。


 開幕式が終了するまでメインスタジアムの「鳥の巣」には一滴の雨も降らなかった一方、大雨の中心地となった河北省保定市以北の地域では最大雨量100ミリメートル余り、北京西南部房山区では降雨量が25ミリメートルに達した。

 気象専門家によると、これは中国史上最大規模の組織的かつ計画的に天候を人工的にコントロールすることに成功したもので、オリンピック史上でも開会式の段階での人工消雨実施は初めてだという。(編集担当:井上雄介)

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